会社員は通常、給与や賞与から概算で源泉所得税が差し引かれており、年末調整を受けることによって所得税の精算が完了しますが、退職をすると確定申告が必要になることが多いです。
退職した方の確定申告について説明します。
私も4年前に4月に退職しましたが、翌年確定申告をしました。結果数十万円のお金が返ってきました。
会社員は前述したとおり、年末調整を会社が行ってくれ、12月にお金がも戻ってきたり、給与からひかれたりして、喜んだり、残念がったりする思い出もあります。
退職者は年末調整していませんから、自分で年末調整に代わって確定申告することになるんです。
会社在職中にはらっている税金は仮の形ではらっていますので、あるべき形に清算することになるんです。
では、確定申告で何をするのか
控除できる金額を正しく申告して、税金が課される基準となる金額をだして
税率をかけて本来の税金額を計算して税金を清算するということです。
控除できる項目には
・生命保険や地震保険に加入していると生命保険料控除や地震保険料控除が適用されます。
・退職後に支払った社会保険料がある場合は、社会保険料控除が適用されます。奥さんの国民年金などがそうですし、健康保険料もそれに該当します。
さらに年末調整では処理できないものの、確定申告では処理できる所得控除項目として医療費控除、寄附金控除(ふるさと納税含む)があります。
また、住宅ローン控除がある場合も同様です。適用2年目以降に中途退職したため、年末調整ができない場合でも、確定申告すれば還付を受けることができます。
このように中途退職者の確定申告においては「受けられるはずの所得控除項目に漏れはないか」あるいは「受けられるはずの税額控除項目に漏れはないか」という視点が最も重要になってきます。
退職者の場合、控除されるべき控除がされていないので、
確定申告することで、お金が還付されることが多いのです。
忘れずに確定申告しましょう。